純愛(超短編)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
シナリオを書きはじめたのは、おこずかい稼ぎをしようと公募ガイドのシナリオ募集に応募したのがきっかけです。シナリオの書き方のサンプルを参考にして、おもむろに書き始めました。五作目で賞金ゲットです。これがその時の作品(多少加筆修正)。ちょっとえげつないけど、ちょっと面白い。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
登場人物:三井晴美(16)高2
:坂巻五郎(16)晴美の同級生
○あるバーガーショップ
三井晴美がバーガーを頬張っていると、同級生の坂巻五郎(16)が入っ
てくる。
五郎「あれっ、また会ったな。昨日に引き続き今日もかよ…、偶然だなー」
晴美「偶然じゃないでしょう。ずっと後をつけてたの知ってるんだから」
五郎「後をつけた訳じゃねえよ。帰り道が一緒なだけだ」
晴美「五郎君ちって、東2丁目でしょ。帰り道じゃないじゃん」
五郎、頬を赤く染め二階に上がってゆく。晴美はその後ろ姿に舌打ちする。
晴美「冗談じゃねえよ。打ち明けたいのなら、早くしろってえの。苛々するよ、ま
ったく」
○同(夕)
またしても五郎がバーガーショップに入ってくる。偶然をよそおい話しかけよ
うとする五郎に、晴美が一発かます。
晴美「五郎、またつけて来ただろう。いじいじしてんじゃねえよ。打ち明けたいんだ
ろう、私に。はっきりしろよ」
五郎「うーん、何ていうか…、よろしければ、そのー、いわゆる…、一発…」
晴美「何だ、そっちかよ、がっくり。思わせぶりな態度しやがって。まあ、いいや。キ
ャッシュそれとも回数券?」
五郎、回数券を晴美に提出。
晴美「けっ、回数券かよ、スケベ。でも、てっきり、純愛路線かと思って、ときめい
ちゃった・・・・・」
五郎「・・・・」
明美「うな訳ないか?じゃあ、行こう」
どうでした?友人には酷評でした。でも、面白いと思うのだけど。
ところで、本当におこずかい程度の賞金に気をよくし、シナリオ作家の仲間入りをしようと六作目、長編にトライしました。テアトルエコー(三宅雄二主催)のシナリオ募集。賞金30万円。意欲作です。「牛神家の人々」近々アップします。(とにかく、誤字脱字だらけで校正が大変なのです)
HPランキングにご協力をお願いいたします

