不思議なお話NO55 日本人の特殊性Y 

 最初に、私の古代史に関する基本的な考え方を説明しておきます。それは、もし、常識とかけ離れた事象が事実であると認識したなら、その事実をべースに、新たに世界を再構築しなければならないということです。しかし、この新たな事実というのは周囲の諸事実から孤立した存在でしかありませんから、勘を頼りに同じように孤立している事実を関連づけてストーリー(歴史)を紡ぎ出すしかありません。
 「勘をたよりに」というところが、弱いと云えば弱いのですが、拾い集める事実が少な過ぎるのですから、これは致し方ないと思っています。従って、私のような素人の単なる好学の徒は、今後の考古学の新たな発見を期待するしかないのですが、新たな発見の事実が常に公表されるか否かは甚だ疑問です。と言うのは、私が展開している説は、世界的にはどうやらタブーに属するようなのです。

 随分昔のことですが、それはインターネットが普及した初期の頃、独りの在野の古代史研究家が、世界の博物館に所蔵されている「場違いな出土物(歴史の常識に合わない出土物)」が次々と消えていることに憤慨し、それを阻止するためにそうした出土物を所蔵する博物館とその出品番号をデーターベース化しているというメッセージでした。
 そしてもう一つ例に上げれば、『不思議なお話No35 「人類の隠された歴史」』で取り上げたユーチューブの動画があります。もし、この動画で披露された出土物が本物であれば、人類はこれまでの歴史を一から見直さざるを得ないでしょう。それほど破壊力のある出土物と言えます。もし、見ていなければ、この場で見ることをお勧めします(上の下線を引いた所をクリック)。
 この「不思議なお話No35」は、2013年8月10日に掲載していますので既に2年を経過したことになりますが、これに関する学術的な検証の情報は、今のところ皆無です。敢えて言うなら、今後も、アカデミズムに取り上げらることはないでしょう。何故なら、アカデミズムが少しでもこれに手に染めたら、これまで自ら営々と築いてきた価値体系の瓦解に繋がるからです。それには想像を絶する苦痛を伴います。(もしかしたら、見逃している可能性も排除できませんので、「人類の隠された歴史」に関する新たな情報を知っている方がいらっしゃったら、ご一報ください。)
 人は、見たいと欲する現実しか見ようとしない、ということでしょう。

 随分と前置きが長くなってしまいました。今回は表題の通り、前章「不思議なお話No54 日本人の特殊性X」の続きですので、読んでいない方は面倒でもお読み頂ければと思います。よろしくお願いします。
 
 さて、前章においては、ユーチューブの『中国・韓国にはない縄文人のDNA 日本人のルーツDNA解析 』について紹介しましたが、その中で日本人と同じDタイプの特異的な集積がチベットとインド洋に浮かぶアンダマン諸島にだけ見られと述べました。そしてこのDタイプは、アジア大陸において、ぽつりぽつりと孤立して存在いるのです。これが私の持論である「およそ一万年ほど前に起こった大洪水により一つの文明が滅んだ」という仮説の傍証であると述べたかったのです。

 では、このユーチューブの内容が、何故、私の持論の傍証となるのかについてお話しましょう。

 ユーチューブの中で徳島大学大学院医歯薬学研究部・佐藤陽一准教授が、「アジア大陸にもDタイプの人々が分布していたと思われるが、その後、Oタイプがアジアを占めるようになり、これに取って代わられた」と述べていることに関係しているのです。
 何故、どのように取って代わられたのでしょうか? 我々の祖先であるDタイプが、新たに侵入してきたOタイプによって滅ぼされた? いえいえそうではありません。もっと合理的な解釈が可能なのです。
 実は、「日本人の特殊性のシリーズ」の『不思議なお話NO30 日本人の特殊性U ノアの箱舟伝説』の中でその原因となった出来事について詳細に述べています。思い出して頂けましたか? 読んで頂ければ、何処がその詳細なのかすぐに分ると思いますが、面倒だという人のためにここでその記述を抜粋しておきます。以下をお読みください。

 『この世界的規模の洪水が1万年数千年前に起こったことを裏付ける証拠が北の果ての大地に残されています。それは北極圏のいたる所で発見される動物の死骸の堆積です。何百万という動物たちが突然死滅し、永久凍土層の泥と水の中に急速冷凍されてとじこめられているのです。
  カナダ北部、アラスカ、シベリアでは、馬、野牛、剣歯虎、ライオン、鹿、熊、そしてマンモスの死骸が無残に引きちぎられ、集積した骨あるいは毛皮や肉が付いた状態で発見されています。さらに北極海に浮かぶ小島、リアコフ島はほとんど全体が巨大なマンモスの牙と骨によって構成されているです。
  マンモスの絶滅の時期については諸説ありますが、1万年前後とするのが通説です。その原因については、人間の大量殺戮が原因とする学説が主流のようですが、上述の事実を見る限り、マンモス達は、突然襲った津波にさらわれ、潮流の最前部に乗って押し流され、そこに置き去りにされたとしか解釈しようがありません。
 そしてこのマンモスが生存していたのはヴュルム氷期とされていることから、つまり最後の氷河期であるヴュルム氷期が終わり地球が温暖化すると同時にマンモスは突然姿を消したことになります。このヴュルム氷期が終わったのは1万2千年前のことです』
 
 これらの事実は、1万2千年前、その原因がどうあれ、北半球が未曽有の大洪水に襲われた揺るぎもない物的証拠なのです。従って、DタイプがOタイプに取って代わられた原因は、この大洪水によってDタイプの人類が壊滅的打撃をこうむった考えるのが妥当だということになります。
 さらに言うなら、このOタイプが本格的移動を開始したのは、今から8100年前で、現在、東アジアに広く分布していますが、日本人と朝鮮人に共通するOタイプの亜種O2bタイプは、僅か3300前に誕生し、本格的な移動時期は2800年前とされています。
 つまり、8100年前、ユーラシア大陸のどこかに温存されていたOタイプが、Dタイプの消えた大地に広がってゆき、3300年前に誕生した亜種O2bタイプが、2800年前には朝鮮半島を席巻し、その後日本へと流入したと考えれば、弥生時代の幕開けの時期ともぴったり符合することになります。

 ここで考えてみてください。 Dタイプは2〜4万年前に北アフリカを出発し、中東、中央アジア、そして東アジアへと拡散してゆきました。そして、それぞれの地域において数万年単位の時間を過ごしてきたはずなのです。1万年といえば、100世紀ですよ。我々はたった20世紀の間に今の文明を手に入れました。100世紀もあれば文化も文明も存在したはずなのです。そうお思いになりませんか?
 この仮説については、「巨石文明…その沈黙の彼方にT〜V」において詳述しておりますので、ご興味のある方はお読み下さい。今回は、人類のこの先行した文明については触れませんが、このことだけは言っておかなければなりません。
 それは、この先行した文明はある特定の地域に発生したのではなく、世界的な広がりを持った一大文明であったということです。白人・黒人・黄色人種すべての民族がこれに参加していたはずです。中には現代でも見受けられるように未開の人々もいたでしょう。しかし、現代でも都市の大部分は海岸線にあるように、当時も同様だったはずで、ヴュルム氷期の終焉に伴う海水面の上昇(100メートル?)によって、それらの都市は海の底に沈みました。
 しかし、日本は何らかの偶然が重なったおかげで古いタイプの人類が数多く生き残ったのです。その古い人類の特徴は、これまで何度も触れてきたように、特殊な右脳を持った人々だったということです。ご理解いただけたでしょうか?
 この「特殊な右脳」と言う言葉が初耳の方は、トンデモナイお話のシリーズを最初からお読み下さい。
  

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